2017年 07月 08日
信州の旅1 北向観音
信州上田の街から車で30分、別所温泉の小高い山の中腹に北向観音があります。
隣接する天台宗常楽寺の伽藍のひとつとして、平安初期に建立された由緒ある霊場です。善光寺が南向きに建立
された阿弥陀如来をご本尊とするのに対し、北向観音はその名の通り北向きに建立され、ご本尊は千手観音菩薩。
両方をお詣りすることで現世利益と未来往生を成就できるのだそうです。
境内の中でひときわ目を引くのが温泉薬師瑠璃殿。温泉の効能によってさまざまな病を治すという、温泉薬師信仰に
由来するものだとか。現在の建物は文化6(1809)年に再建されたもので、木組みの柱に支えられた舞台造りのお堂は
堂々としています。
周囲には芭蕉や北原白秋、歌舞伎の花柳章太郎などの句碑が立ち、昔から文人墨客に愛されてきたのがわかります。
華やかな温泉街に隣接していながら静かな佇まいを見せる北向観音、人々の信心の深さを感じさせるひとときでした。
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上田電鉄別所線を走る1000系電車。親会社の東急電鉄から譲り受けたもので、ちょっと懐かしい気がしました。丸窓が特徴です。
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by granpatoshi | 2017-07-08 07:00 | 生活 | Comments(2)
Commented by yasu shira at 2017-07-09 20:57 x
Toshiさん、こんばんは。

北向観音様の境内は、文人墨客の感性を刺激した佇まいだろうなと納得しました。
四季折々の風情は、きっと訪れる人を魅了するのでしょう。
小生は、信濃大町、安曇野や千曲川流域の飯山市には行ったことがありますが・・・・・・。

別所線を走る1000系電車は、東急電鉄から譲り受けたものとのこと。
Toshiさんの学生時代、東横線あたりで同型車輌に乗っていたのではないですか。
丸窓は、マニア垂涎というところでしょうか。
Commented by granpatoshi at 2017-07-09 22:34
yasuさん、こんばんは

北向観音は小さなお寺ですが、感性豊かな文人墨客を引き付ける
何かがきっとあるのでしょう。後世の凡人には分かりかねます。
善光寺と対でお詣りすることで霊験あらたかになるのだそうです。
信州は見どころがたくさんあり、素晴らしい場所ですね。

1000系電車、これは比較的新しい車両です。
私が学生のころの東横線は5000系、いわゆる「青ガエル」の
時代でした。そういえば5000系青ガエルは熊本電鉄でも
走っていました。九州新幹線の取材で行った時に乗りに行きました。
車内のつり革には東横百貨店(今の東急百貨店)の広告がそのまま
残っていました。
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