2015年 04月 09日
鳥と色について
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野鳥を撮影していて不思議に思うのは、なぜ鳥の羽にはあのようにさまざまな色があるのか、ということです。
インターネットで検索すると、興味深い論文がいくつかヒットしました。

進化論的には①同族であることを認識し種の保存をはかる、②外敵から身を守るための保護色的意味合い、ということの
ようです。では、その色はどのようにして発現するのか?大きく分けると二つあって、一つは色素による発色、もう一つは
構造色といわれるもの。
色素発色はカロチノイドやメラニンなどの色素が体組織に作用して色を作り、構造色というのは羽の組織自体に色はなく、
羽に当たった太陽光が散乱や干渉することによって人間の目には特定の色に見える、ということだそうです。
色素発色の代表的なものではフラミンゴとアカショウビン。餌になる藍藻類や甲殻類に含まれる色素が羽の発色に関係
しているのだとか。カワセミ、オオルリ、ルリビタキなど青系の鳥は構造色です。因みに、カワセミやコマドリの胸の赤は
メラニン色素によるものだそうです。
鳥は多種多様な色を持つことで個体識別、成長の度合い、優劣などを判断しているのではないかと考えられています。
普段、このようなことを意識せずに撮影している鳥たちですが、実に奥深いものがありますね。

もうひとつ、鳥と色にまつわる興味深い話があります。
ヒトは色を可視光であるR(赤)G(緑)B(青)の3色で識別します。網膜にある、色を感じるための器官である錐体が3種類
しかないからです。ところが鳥には錐体が4つあって、人間には見えないUV(紫外線)を認識することが出来るのだそうです。
生き物にとっては有害な紫外線ですが、RGB+UVの4色の世界とは一体どんな様相なのか、興味は尽きません。

by granpatoshi | 2015-04-09 07:00 | 野鳥 | Comments(4)
Commented by kokocamera1250 at 2015-04-09 21:12
色についての興味深いお話しをありがとうございます。
羽の色や模様は鳥撮影の大きな魅力ですよね。
オシドリやカワセミ、レンジャクなど個性的で姿を見る度に、
どうしてあんなにきれいな装いをしているのかと不思議で仕方ありませんでした。
これからもっと楽しく撮影が出来そうです。
by ココさん
Commented by granpatoshi at 2015-04-09 23:00
ココさん、こんばんは♪

野鳥撮影の楽しさの一つが、羽の美しさでしょうね。
カワセミなどの青系、ベニマシコやウソなどの赤系、
キビタキなどの黄色系と、まさに色とりどりですね。
どの鳥も背景に緑がくると、写真が映えます^^。
いよいよ夏鳥の季節になり、楽しみがふえますね。
Commented by よっちゃん3 at 2015-04-10 07:53 x
Toshi さん: お早うございます。よっちゃん3 です。

今回は、科学的なお話で、現在の私の勤務先にも関係する
話題でしたので、非常に興味深く拝読させていただきました。
色の問題は、鳥に限らず、昆虫や花の世界でも重要なテーマ
だと思います。チョウも紫外線を認識できるそうで、モンシロ
チョウも我々とは全く違った感じに見えているそうです。
個人的に興味があるのは、擬態における体色の変化です。
カメレオンのように、その場の環境に応じて、色を変える
だけではなく、似通った文様まで作り出してしまう、こう
した能力が遺伝子レベルで解明されているのか、カメレオン
自身は、鏡が見られるわけでもないのに、何故似ているか
どうかを判断できるのか、疑問はつきませんね。
こんな話をしていると、一晩でも付きませんので、この辺
で止めときます。またいつか、フィールドお会いした時に、
この続きをお話しさせていただきたいと思います。

では、また。
Commented by granpatoshi at 2015-04-10 12:58
よっちゃん3さん、こんにちは♪

コメントありがとうございます。
動植物の色に関する研究はたくさんあるようですね。
なかでも野鳥の羽の色は、私のような素人にとっては
謎のひと言につきます。とても興味深い世界ですね。
色は進化の過程で獲得した形質と言えるのではないかと
考えます。そんなことを考えながら野鳥を撮影すると
楽しいですね^^。
よっちゃんさんのご専門に近い分野ですから、いろいろ
詳しいことをご存知でしょうね。いつか宜しくご教示
ください^^。
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