2017年 09月 27日
山梨県の南西部、身延山の西側斜面、標高500メートルの高地に赤沢宿はあります。 日蓮宗の総本山身延山久遠寺と法華経の聖地、七面山を結ぶ身延往還の宿場町として栄えた赤沢宿。 江戸時代中期には身延山や周辺の霊場を集団で参詣する「講」が発達し、この赤沢宿はその宿場として おおいに賑わったそうです。 急峻な斜面にへばり付くように家々が立ち並び、集落の入り口から石畳の小径が上へ上へと、ほぼ直登に 近い斜度で伸びています。自家消費のための野菜畑以外にはほとんど耕作地がなく、厳しい山村の生活が 偲ばれます。集落には当時の繁栄を物語る大きな旅籠の建物が今も数多く残っていますが、そのほとんどは 廃業。唯一、旅館として営業している旅籠とゲストハウスとして蘇った旅籠の2軒が宿泊可能とのこと。 平成5年、国から「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受け、住民による集落の景観保全活動が続けられ ているそうです。 近頃では鄙びた山村の生活を体験したくて訪れる外国人も多いとか。集落へ直接乗り入れる路線バスはなく、 車でない場合のアクセスは最寄りのバス停から4、50分山道を歩くしかないとのこと。都会では経験できない 巡礼の道を歩き、やっと辿り着いた山深い宿場で何を感じるのでしょうか。 赤沢宿の底。ここから上へキツイ坂道が続きます ゲストハウス大阪屋 旅館江戸屋 廃業した旅籠 この登りはそうとうキツイです 講中札 旅籠の屋号札
by granpatoshi
| 2017-09-27 07:00
| 風景
|
Comments(2)
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beerpapa at 2017-09-28 11:04
昔の人はこんな険しい山道を歩いて目的地に向かったのですね
旅籠に着くとおかみさんが水の入った手洗を持ってきて ど~ぞ そして2階の部屋へ通される。*なぜか2階です (笑) 廃業した「玉屋」さんの縁側 すご~く良い感じ
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granpatoshi at 2017-09-28 12:25
beerpapaさん、こんにちは
険しい山道を歩くことも修行の一つだったと思います。 信仰心に加えて観光目的もあったのでしょうか。 今は廃業している多くの旅籠、どれも建物として風情が ありました。若い人や外国人に古い日本再発見の場として 使えると思います。 |
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